おすすめ映画−ヒューマン/ドラマ
あの『未来世紀ブラジル』のテリー・ギリアム監督が描く、超ファンタジー・ヒューマンドラマ!
それにしてもテリー・ギリアムの映画は何と形容したらよいのやら。凡人の域を越えた、まさに「超・・・」としか表現できません。
この映画もそんじょそこらのヒューマンドラマとは、遥かに一線を画した、独特な映像世界が展開されていて、何か不可思議な感情にはまってしまいます。そう、「不可思議」、この表現が一番合うかもしれない。
普通に描けば、きれいなヒューマンドラマになる題材だと思うんだけど、映像はダークで、とんでもない幻想シーンがやはり出てくる。(決してきれいじゃないわけじゃありませんが...)
例えばこの映画に出てくる、パリー(ロビン・ウィリアムズ)を襲う、自分の妻を殺した大量殺人犯の幻影。それが、火を放つ奇妙な赤い騎士(?)として大きくデフォルメした形で現れる。映像という媒体を駆使した、テリー・ギリアム監督独特の表現方法なんでしょうか。
映像といえば特に、駅の人混みの情景から、一瞬にして人々が優雅に踊る大舞踏会に変わるシーン、そしてラストの何とも華麗なシーン、実に見事!圧巻!鳥肌が立ちました。(これらのシーンはとても美しい)
この映画も含めて、ギリアム作品から感じるのは、狂気(異常)と正気(正常)、正義と悪、現実と幻想、これらの相反する事象は「一般的多数派の人間が感じる基準」であって、もしかしたら本当は全く逆かもしれないし、すべて一体なのかもしれない、という錯綜した思いにかられる事。
テリー・ギリアム監督は、非凡な発想、豊かなイマジネーションを駆使して、ちょっとばかり極端な方法で、「物事の真理」を表現しようとしているのでは?
この映画に関しては、傷ついた男達の友情、癒し、といった純然たるテーマが骨格としてあると思うけど、なんか本当はもっと遠い所、深い所を見据えているんじゃないかな、という気がするんです。(ひとりよがりの的外れな見解かもしれません、あくまで映画批評ではないので、お許しを)
映画は考えずに感じればいい、と思ってるんですが、テリー・ギリアムの映画に関しては、面白さと共に釈然としない何かが後に残る。私のような凡人にも劣る人間の、非凡さへの願望に対するフラストレーションなのかな。よくわかりません。そう、考えても奥底ははかり知れない、やはり私にとっては「不可思議」な映画なんです。

『フィッシャー・キング』 (THE FISHER KING) 1991年製作 米 137分
【監督】テリー・ギリアム
【出演】ロビン・ウィリアムズ、ジェフ・ブリッジス、アマンダ・プラマー、
マーセデス・ルール
Amazonを参照する
DVDレンタルでも借りれます
無料お試しキャンペーン実施中!
それにしてもテリー・ギリアムの映画は何と形容したらよいのやら。凡人の域を越えた、まさに「超・・・」としか表現できません。
この映画もそんじょそこらのヒューマンドラマとは、遥かに一線を画した、独特な映像世界が展開されていて、何か不可思議な感情にはまってしまいます。そう、「不可思議」、この表現が一番合うかもしれない。
普通に描けば、きれいなヒューマンドラマになる題材だと思うんだけど、映像はダークで、とんでもない幻想シーンがやはり出てくる。(決してきれいじゃないわけじゃありませんが...)
例えばこの映画に出てくる、パリー(ロビン・ウィリアムズ)を襲う、自分の妻を殺した大量殺人犯の幻影。それが、火を放つ奇妙な赤い騎士(?)として大きくデフォルメした形で現れる。映像という媒体を駆使した、テリー・ギリアム監督独特の表現方法なんでしょうか。
映像といえば特に、駅の人混みの情景から、一瞬にして人々が優雅に踊る大舞踏会に変わるシーン、そしてラストの何とも華麗なシーン、実に見事!圧巻!鳥肌が立ちました。(これらのシーンはとても美しい)
この映画も含めて、ギリアム作品から感じるのは、狂気(異常)と正気(正常)、正義と悪、現実と幻想、これらの相反する事象は「一般的多数派の人間が感じる基準」であって、もしかしたら本当は全く逆かもしれないし、すべて一体なのかもしれない、という錯綜した思いにかられる事。
テリー・ギリアム監督は、非凡な発想、豊かなイマジネーションを駆使して、ちょっとばかり極端な方法で、「物事の真理」を表現しようとしているのでは?
この映画に関しては、傷ついた男達の友情、癒し、といった純然たるテーマが骨格としてあると思うけど、なんか本当はもっと遠い所、深い所を見据えているんじゃないかな、という気がするんです。(ひとりよがりの的外れな見解かもしれません、あくまで映画批評ではないので、お許しを)
映画は考えずに感じればいい、と思ってるんですが、テリー・ギリアムの映画に関しては、面白さと共に釈然としない何かが後に残る。私のような凡人にも劣る人間の、非凡さへの願望に対するフラストレーションなのかな。よくわかりません。そう、考えても奥底ははかり知れない、やはり私にとっては「不可思議」な映画なんです。
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『フィッシャー・キング』 (THE FISHER KING) 1991年製作 米 137分
【監督】テリー・ギリアム
【出演】ロビン・ウィリアムズ、ジェフ・ブリッジス、アマンダ・プラマー、
マーセデス・ルール
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イギリスのロックバンド ザ・フーの『四重人格』
というロック・オペラ・アルバムを映画化した作品。
このアルバムのコンセプト云々...というような観点からこの映画を語ると、たぶんややこしくなってきてしまうと思います(もっとも、そうしたレベルの高いコメントは私には書けませんし...汗;)。むしろ、オリジナルの映画として観たほうがわかりやすいでしょう。
お話的には非常にシンプルで、モッズという(スリムなスーツにフード付きのコートを羽織って、ベスパに乗り回し、ダンスに浮かれる)若者たちの日常が描かれています。その中の一人主人公ジミーが、現実の社会生活とモッズのいわばお祭りの世界との境をだんだん見失っていき、やがて身を破滅していく、というありがちな話なんですね。
この映画は個人的な思い入れがひじょうに強くて、どこが魅力か表現しにくいのですが...強いて言うなら、ドラッグに溺れめちゃめちゃにみじめになっていくジミーの生き様でしょうか。そこに人間本来が持つ生命力を強烈に感じてしまうんです。共感しちゃうんですね。この手の青春映画は特に、共感できないと、つまらないかもしれません。
あ、でもファッションとか、バックで流れる音楽に興味を持って観ても面白いと思います。また主人公が憧れるモッズをスティングが演じてますので、その辺も興味深く観れるんじゃないでしょうか。
その憧れのヒーローが、普段はホテルのベルボーイをしている事を知ってそのギャップに愕然とし、それが引き金となって最後、崖からスクーターごと転落! 彼の人生と共に(?)映画も幕を閉じるんですが...
この謎めいたラスト。私は悲劇のTHE ENDというとらえ方をしてました。実は、青春との決別、大人への一歩を踏み出す新たなスタートだった、というのが本当のところだったようです。しかしいずれが正解とかよりも、この映画を観終わった後の何とも言えない余韻を大事に胸にしまっておきたい。重くも儚い生命(いのち)。この映画を思い出す度に、どうにもやるせない感覚が甦ってくるのです。


『さらば青春の光』 (QUADROPHENIA) 1979年製作 英 115分
【監督】フランク・ロダム
【出演】フィル・ダニエルス、レスリー・アシュ、スティング 他
Amazonを参照する
DVDレンタルでも借りれます
無料お試しキャンペーン実施中!
このアルバムのコンセプト云々...というような観点からこの映画を語ると、たぶんややこしくなってきてしまうと思います(もっとも、そうしたレベルの高いコメントは私には書けませんし...汗;)。むしろ、オリジナルの映画として観たほうがわかりやすいでしょう。
お話的には非常にシンプルで、モッズという(スリムなスーツにフード付きのコートを羽織って、ベスパに乗り回し、ダンスに浮かれる)若者たちの日常が描かれています。その中の一人主人公ジミーが、現実の社会生活とモッズのいわばお祭りの世界との境をだんだん見失っていき、やがて身を破滅していく、というありがちな話なんですね。
この映画は個人的な思い入れがひじょうに強くて、どこが魅力か表現しにくいのですが...強いて言うなら、ドラッグに溺れめちゃめちゃにみじめになっていくジミーの生き様でしょうか。そこに人間本来が持つ生命力を強烈に感じてしまうんです。共感しちゃうんですね。この手の青春映画は特に、共感できないと、つまらないかもしれません。
あ、でもファッションとか、バックで流れる音楽に興味を持って観ても面白いと思います。また主人公が憧れるモッズをスティングが演じてますので、その辺も興味深く観れるんじゃないでしょうか。
その憧れのヒーローが、普段はホテルのベルボーイをしている事を知ってそのギャップに愕然とし、それが引き金となって最後、崖からスクーターごと転落! 彼の人生と共に(?)映画も幕を閉じるんですが...
この謎めいたラスト。私は悲劇のTHE ENDというとらえ方をしてました。実は、青春との決別、大人への一歩を踏み出す新たなスタートだった、というのが本当のところだったようです。しかしいずれが正解とかよりも、この映画を観終わった後の何とも言えない余韻を大事に胸にしまっておきたい。重くも儚い生命(いのち)。この映画を思い出す度に、どうにもやるせない感覚が甦ってくるのです。
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『さらば青春の光』 (QUADROPHENIA) 1979年製作 英 115分
【監督】フランク・ロダム
【出演】フィル・ダニエルス、レスリー・アシュ、スティング 他
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暗黒街の二つの勢力争いと、その勢力間で危ない橋を渡る男の物語。
マフィア/ギャングものといえば、『ゴッド・ファーザー』が代表格なんでしょう。けど、映画のスケールとしては遠く及ばないものの、私はこの作品のほうが好きです。
確かにマーロン・ブランドやアル・パチーノはすごい存在感だし、ニーノ・ロータのあの音楽も素晴らしい。だけど、それをも(私の中で)超えてしまうのは、この『ミラーズ・クロッシング』の持つ映画全体の雰囲気が何ともいえずいいんです。私の好みにすっごく合うんですね。『ゴッド・ファーザー』は私には格調が高すぎるのかもしれません。
かといって、決してこの作品が格調が低いわけではないんですよ。映像は実に重厚で、奥行きが深い。特にミラーズクロッシング(ミラーの十字路)の森の情景を、真下から撮ってる映像なんか芸術的〜(黒澤映画みたい)。音楽は心に染み入るわけではないけど、この映画を表すように何か飄々(ひょうひょう)とした、ユニークな感じを受けます。
そしてバイオレンスシーンはクール。マシンガンで何百発も撃たれて狂ったように踊らされるシーンも、なぜか血なまぐささは感じない。静寂から一転してけたたましい銃の乱射、そしてピタッと止まる。何ともクールなのです。
ストーリーについては省きます(^^ゞ。気にかかるのは主人公トム(ガブリエル・バーン)は抜群の頭脳で、冷静に問題を片づけていくんだけど、すべて計算通りだったのか、という事。というのは暗黒街のボス、レオ(アルバート・フィニー)の片腕と評されながらも、ギャンブル好きで、ケンカはそんなに強くない。クールなんだけど、女に殴られて吹っ飛んでしまうような、かっこ悪い所もあって、なんだかよくわからんキャラなのです(笑)。
だけど結果的に、自分の思惑通り、寝返ったふりをして敵のボスを抹殺。しかし味方だったレオの所には戻らない。その辺はもう完璧にハードボイルドの世界で、かっこいいんです。
コーエン兄弟の映画って、なんか不思議さと意外性があって面白いんですよね。また別の作品も何本か「おすすめ映画」として紹介しようと思ってます。

『ミラーズ・クロッシング』 (MILLER'S CROSSING)
1990年製作 米 115分
【監督】ジョエル・コーエン 【出演】ガブリエル・バーン、アルバート・フィニー、
マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジョン・タートゥーロ 他
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マフィア/ギャングものといえば、『ゴッド・ファーザー』が代表格なんでしょう。けど、映画のスケールとしては遠く及ばないものの、私はこの作品のほうが好きです。
確かにマーロン・ブランドやアル・パチーノはすごい存在感だし、ニーノ・ロータのあの音楽も素晴らしい。だけど、それをも(私の中で)超えてしまうのは、この『ミラーズ・クロッシング』の持つ映画全体の雰囲気が何ともいえずいいんです。私の好みにすっごく合うんですね。『ゴッド・ファーザー』は私には格調が高すぎるのかもしれません。
かといって、決してこの作品が格調が低いわけではないんですよ。映像は実に重厚で、奥行きが深い。特にミラーズクロッシング(ミラーの十字路)の森の情景を、真下から撮ってる映像なんか芸術的〜(黒澤映画みたい)。音楽は心に染み入るわけではないけど、この映画を表すように何か飄々(ひょうひょう)とした、ユニークな感じを受けます。
そしてバイオレンスシーンはクール。マシンガンで何百発も撃たれて狂ったように踊らされるシーンも、なぜか血なまぐささは感じない。静寂から一転してけたたましい銃の乱射、そしてピタッと止まる。何ともクールなのです。
ストーリーについては省きます(^^ゞ。気にかかるのは主人公トム(ガブリエル・バーン)は抜群の頭脳で、冷静に問題を片づけていくんだけど、すべて計算通りだったのか、という事。というのは暗黒街のボス、レオ(アルバート・フィニー)の片腕と評されながらも、ギャンブル好きで、ケンカはそんなに強くない。クールなんだけど、女に殴られて吹っ飛んでしまうような、かっこ悪い所もあって、なんだかよくわからんキャラなのです(笑)。
だけど結果的に、自分の思惑通り、寝返ったふりをして敵のボスを抹殺。しかし味方だったレオの所には戻らない。その辺はもう完璧にハードボイルドの世界で、かっこいいんです。
コーエン兄弟の映画って、なんか不思議さと意外性があって面白いんですよね。また別の作品も何本か「おすすめ映画」として紹介しようと思ってます。
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『ミラーズ・クロッシング』 (MILLER'S CROSSING)
1990年製作 米 115分
【監督】ジョエル・コーエン 【出演】ガブリエル・バーン、アルバート・フィニー、
マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジョン・タートゥーロ 他
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若かりし頃初めて『タクシー・ドライバー』を観た時は、あの憂うつで甘美にも響くサックスのメロディと幻想的に映る夜のニューヨーク、そのイメージにすっかり酔わされた記憶があります。
年を重ねるに連れ、何度かビデオで観直すと、その度見方が変わってきて、なかなか一筋縄ではいかない映画だな、という気が今もしています。
ベトナム戦争帰りのタクシードライバー、トラビス(ロバート・デ・ニーロ)につのる孤独感・フラストレーション、それがやがて正気と狂気の境を失うようになっていく様が、汚れた街ニューヨークの光景と共に描かれている。まあ言葉でまとめるとこんな感じになるんでしょうか。
しかし、ニューヨークという大都会に潜む、さまざまに錯綜する問題は、とても言葉で言い表せるものではないし、簡単に理解できるものではないでしょう。だからこの映画は、観る度に違うし、謎の多いよくわからない映画なんです、私には。
熱い想いを寄せるベッツィ(シビル・シェパード)との初デートで、ポルノ映画に連れて行くトラビス。一発でふられてしまう。それが日頃のフラストレーションと相重なって、ベッツィが支援する大統領候補の暗殺を企てる。一方で12歳の娼婦アイリス(ジョディ・フォスター)を真剣に救おうとする、正義の一面も見せる。暗殺に失敗すると、一転して今度は、アイリスを救いに、娼婦の館を血の海に染める...。
突然モヒカン刈りに変身したあたりからは、まさに狂気が漂ってますよね。けど殺す相手が違っただけで、英雄扱いされる。そんな正義と悪が紙一重になってしまう、トラビスも周囲の人間社会も正常なのか異常なのかよくわかりません。そして凄絶なバイオレンスシーンの後、何事もなかったかのように、再びタクシードライバーの日常に戻っていく、そのギャップ。
もしかしたらこの映画は、その辺りのニューヨークの現実を、ただクールに描こうとしただけなのかもしれません。
しかしやはりラストシーンには酔わされてしまいます。タクシーの乗客はベッツィ、ありふれた会話が続き、やがて目的地に着く。「おいくら?」「じゃあ・・・」。タクシーは動き出し、また夜のニューヨークの幻想的な映像に戻っていく、そして物憂げに流れるサックスの音。ニューヨークの変わらぬ夜は続く・・・。


『タクシー・ドライバー』 (TAXI DRIVER) 1976年製作 米 114分
【監督】マーチン・スコセッシ
【出演】ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ジョディ・フォスター 他
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年を重ねるに連れ、何度かビデオで観直すと、その度見方が変わってきて、なかなか一筋縄ではいかない映画だな、という気が今もしています。
ベトナム戦争帰りのタクシードライバー、トラビス(ロバート・デ・ニーロ)につのる孤独感・フラストレーション、それがやがて正気と狂気の境を失うようになっていく様が、汚れた街ニューヨークの光景と共に描かれている。まあ言葉でまとめるとこんな感じになるんでしょうか。
しかし、ニューヨークという大都会に潜む、さまざまに錯綜する問題は、とても言葉で言い表せるものではないし、簡単に理解できるものではないでしょう。だからこの映画は、観る度に違うし、謎の多いよくわからない映画なんです、私には。
熱い想いを寄せるベッツィ(シビル・シェパード)との初デートで、ポルノ映画に連れて行くトラビス。一発でふられてしまう。それが日頃のフラストレーションと相重なって、ベッツィが支援する大統領候補の暗殺を企てる。一方で12歳の娼婦アイリス(ジョディ・フォスター)を真剣に救おうとする、正義の一面も見せる。暗殺に失敗すると、一転して今度は、アイリスを救いに、娼婦の館を血の海に染める...。
突然モヒカン刈りに変身したあたりからは、まさに狂気が漂ってますよね。けど殺す相手が違っただけで、英雄扱いされる。そんな正義と悪が紙一重になってしまう、トラビスも周囲の人間社会も正常なのか異常なのかよくわかりません。そして凄絶なバイオレンスシーンの後、何事もなかったかのように、再びタクシードライバーの日常に戻っていく、そのギャップ。
もしかしたらこの映画は、その辺りのニューヨークの現実を、ただクールに描こうとしただけなのかもしれません。
しかしやはりラストシーンには酔わされてしまいます。タクシーの乗客はベッツィ、ありふれた会話が続き、やがて目的地に着く。「おいくら?」「じゃあ・・・」。タクシーは動き出し、また夜のニューヨークの幻想的な映像に戻っていく、そして物憂げに流れるサックスの音。ニューヨークの変わらぬ夜は続く・・・。
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『タクシー・ドライバー』 (TAXI DRIVER) 1976年製作 米 114分
【監督】マーチン・スコセッシ
【出演】ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ジョディ・フォスター 他
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アメリカ陸軍という組織の非人間性を暴露して、ベストセラーになった長編小説の映画化。
この映画は軍隊を題材にした様々な映画の中の、一つの原形となった記念碑的作品だと言えます。例えば『愛と青春の旅立ち』なんかは、この映画の現代版みたいな作品ですが、月とスッポン(^^;)、30年前のこのモノクロ作品の方がはるかに素晴らしい!と私は思います。
なんてったって、役者が違いますよね。バート・ランカスター、デボラ・カー、モンゴメリー・クリフト、それぞれがひじょうに存在感があるし、あのアメリカの大御所フランク・シナトラの若かりし頃(あんなにヤサ男だったのね)の熱のある演技も、とても強く印象に残ります。
バート・ランカスターとデボラ・カーの砂浜での不倫ラブ・シーン、有名ですね。またモンゴメリー・クリフトが親友(F・シナトラ)の死を悲しんで涙を流しながら追悼のラッパを吹くシーン、この名場面も忘れられません。
組織内のいじめや理不尽さ等、その実態を描く作品は、今では珍しくありません。けど、表現の自由が今ほど許されていなかった時代に、軍隊というタブーの世界にメスを入れたのは、画期的だったのでしょう。
それを衝撃的に暴くというよりも、哀愁たっぷりに切々と描いているのが、逆に味わい深く、結果的に多くの人々の心に残る名作に仕上がったのだと思います。


『地上より永遠に(ここよりとわに)』 (FROM HERE TO ETERNITY)
1953年製作 米 118分
【監督】フレッド・ジンネマン
【出演】バート・ランカスター、モンゴメリー・クリフト、デボラ・カー、フランク・シナトラ
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この映画は軍隊を題材にした様々な映画の中の、一つの原形となった記念碑的作品だと言えます。例えば『愛と青春の旅立ち』なんかは、この映画の現代版みたいな作品ですが、月とスッポン(^^;)、30年前のこのモノクロ作品の方がはるかに素晴らしい!と私は思います。
なんてったって、役者が違いますよね。バート・ランカスター、デボラ・カー、モンゴメリー・クリフト、それぞれがひじょうに存在感があるし、あのアメリカの大御所フランク・シナトラの若かりし頃(あんなにヤサ男だったのね)の熱のある演技も、とても強く印象に残ります。
バート・ランカスターとデボラ・カーの砂浜での不倫ラブ・シーン、有名ですね。またモンゴメリー・クリフトが親友(F・シナトラ)の死を悲しんで涙を流しながら追悼のラッパを吹くシーン、この名場面も忘れられません。
組織内のいじめや理不尽さ等、その実態を描く作品は、今では珍しくありません。けど、表現の自由が今ほど許されていなかった時代に、軍隊というタブーの世界にメスを入れたのは、画期的だったのでしょう。
それを衝撃的に暴くというよりも、哀愁たっぷりに切々と描いているのが、逆に味わい深く、結果的に多くの人々の心に残る名作に仕上がったのだと思います。
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『地上より永遠に(ここよりとわに)』 (FROM HERE TO ETERNITY)
1953年製作 米 118分
【監督】フレッド・ジンネマン
【出演】バート・ランカスター、モンゴメリー・クリフト、デボラ・カー、フランク・シナトラ
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映画しか娯楽のなかった時代を背景に、映画の魅力を切に訴える、純粋に映画を愛する人のための映画。
故郷を出て30年後、映画監督になったサルバトーレに、アルフレード(フィリップ・ノワレ)の死の知らせが届く。アルフレードは、彼に映画と人生を教えてくれた、一番大切な友だった...
そこから映画は、サルバトーレの青春時代の良き思い出を、回想シーンとして映し出していきます。
映画が大好きで、村で唯一の映画館「パラダイス座」に通い詰めた少年時代。父子ほど離れた映写技師アルフレードへの憧れ、映写室で芽生える心温まる友情。やがて思春期を迎えて経験した、狂おしいほど切ない想いをしたあの初恋。そして、徴兵...
この青春時代の回想では、過去の名作映画のシーンと、観客が映画と一緒になって一喜一憂する、古き良き映画時代のシーンを交えて、実にノスタルジックに伝えてくれます。と共に、現代の映画よ、パワーを取り戻せ!といったメッセージが込められているような気がします。
そしてそして、やはり特筆すべきはラストシーン。
黄金の思い出を胸に、アルフレードが残してくれたフィルムを映写機にかける。
スクリーンにはめくるめく映像。サルバトーレの目に涙が光る。
エンニオ・モリコーネの素晴らしい音楽と絡んで、これでもかこれでもかと映し出されるシーンの連続で、最高潮の感動に達するクライマックス!!!(号泣(T_T))
永遠に語り継がれるであろう、映画史に輝く感動の名ラストシーンです。
注意!)VHS・DVD共に、「完全オリジナル版」と「カット版(劇場公開版)」がリリースされていますが、「完全オリジナル版」は別物になってしまってます。おすすめしません。
おすすめは「劇場公開版」単に『ニュー・シネマ・パラダイス』というタイトルのほうです。


『ニュー・シネマ・パラダイス』 (NUOVO CINEMA PARADISO)
1989年製作 伊・仏 124分
【監督】ジュゼッペ・トルナトーレ
【出演】フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン、サルバトーレ・カシオ
アニェーゼ・ナーノ 他
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故郷を出て30年後、映画監督になったサルバトーレに、アルフレード(フィリップ・ノワレ)の死の知らせが届く。アルフレードは、彼に映画と人生を教えてくれた、一番大切な友だった...
そこから映画は、サルバトーレの青春時代の良き思い出を、回想シーンとして映し出していきます。
映画が大好きで、村で唯一の映画館「パラダイス座」に通い詰めた少年時代。父子ほど離れた映写技師アルフレードへの憧れ、映写室で芽生える心温まる友情。やがて思春期を迎えて経験した、狂おしいほど切ない想いをしたあの初恋。そして、徴兵...
この青春時代の回想では、過去の名作映画のシーンと、観客が映画と一緒になって一喜一憂する、古き良き映画時代のシーンを交えて、実にノスタルジックに伝えてくれます。と共に、現代の映画よ、パワーを取り戻せ!といったメッセージが込められているような気がします。
そしてそして、やはり特筆すべきはラストシーン。
黄金の思い出を胸に、アルフレードが残してくれたフィルムを映写機にかける。
スクリーンにはめくるめく映像。サルバトーレの目に涙が光る。
エンニオ・モリコーネの素晴らしい音楽と絡んで、これでもかこれでもかと映し出されるシーンの連続で、最高潮の感動に達するクライマックス!!!(号泣(T_T))
永遠に語り継がれるであろう、映画史に輝く感動の名ラストシーンです。
注意!)VHS・DVD共に、「完全オリジナル版」と「カット版(劇場公開版)」がリリースされていますが、「完全オリジナル版」は別物になってしまってます。おすすめしません。
おすすめは「劇場公開版」単に『ニュー・シネマ・パラダイス』というタイトルのほうです。
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『ニュー・シネマ・パラダイス』 (NUOVO CINEMA PARADISO)
1989年製作 伊・仏 124分
【監督】ジュゼッペ・トルナトーレ
【出演】フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン、サルバトーレ・カシオ
アニェーゼ・ナーノ 他
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当「おすすめ映画」では順位はつけません(というかつけられないんです)が、
この映画は今まで観た中で、個人的にぶっちぎりNO.1!の作品です。
ニューヨークのスラム街で育った不良少年達の青春期〜ギャングとして非情な社会に生きる青年期〜明暗を分けたそれぞれの老年期を、交錯しながら綴る、波乱に満ちた男達の人生を描いた、一大絵巻きともいえる超大作!。
時に残虐で、時にノスタルジックに、そしてまたロマンチックにと、実に表現豊かに描かれています。そしてサスペンス、バイオレンス、ラブロマンス、青春グラフィティ、人間ドラマ、・・・と、それぞれのジャンルがすべて網羅されており、まさに映画の魅力が余すことなく詰まっています。実に観応えたっぷりの、この上なく贅沢な作品といえるでしょう。
時代がめまぐるしく行ったり来たりするので、映画館で最初見た時は、何がなんだかよくわかんなかったけど、後でビデオで何回も観れば観るほど、感動が深まっていく。いい映画って、そうですよね。
何度か観るうちに、このそれぞれの時代に移り変わる展開が、映画全体に絶妙の深み・陰影をもたらしている事に気づかされます。例えば、年老いた主人公(ロバート・デニーロ)が旧友と再会して、その家にある思い出の覗き穴に目を置くと...やがて想いをよせる女性(旧友の妹)を覗き見している少年期の姿へと戻っていくシーン。
それぞれの回想シーンから、終盤に真相へと結びついていく構成が、あまりにも見事である事に感心させられました。(そう感じたのは、5回目を観終わったぐらいからですが^^;)
セルジオ・レオーネ監督の遺作という事で、やはり最後の命のエネルギーをこの映画に費やした、その情熱とパワーが、映画の中にしっかり込められており、見る側に深い感動を与えてくれます。
また重厚な映像と共に、エンニオ・モリコーネの音楽が、場面場面において実にうまく融合していて、さらに映画全体を盛り上げている!
死ぬ前に最後見るとしたら、この映画を選ぶでしょう・・・私にとって、文句なし!ダントツの映画です。


『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』 1984年製作 米 205分
【監督】セルジオ・レオーネ
【出演】ロバート・デ・ニーロ、ジェームズ・ウッズ、エリザベス・マクガバン 他
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この映画は今まで観た中で、個人的にぶっちぎりNO.1!の作品です。
ニューヨークのスラム街で育った不良少年達の青春期〜ギャングとして非情な社会に生きる青年期〜明暗を分けたそれぞれの老年期を、交錯しながら綴る、波乱に満ちた男達の人生を描いた、一大絵巻きともいえる超大作!。
時に残虐で、時にノスタルジックに、そしてまたロマンチックにと、実に表現豊かに描かれています。そしてサスペンス、バイオレンス、ラブロマンス、青春グラフィティ、人間ドラマ、・・・と、それぞれのジャンルがすべて網羅されており、まさに映画の魅力が余すことなく詰まっています。実に観応えたっぷりの、この上なく贅沢な作品といえるでしょう。
時代がめまぐるしく行ったり来たりするので、映画館で最初見た時は、何がなんだかよくわかんなかったけど、後でビデオで何回も観れば観るほど、感動が深まっていく。いい映画って、そうですよね。
何度か観るうちに、このそれぞれの時代に移り変わる展開が、映画全体に絶妙の深み・陰影をもたらしている事に気づかされます。例えば、年老いた主人公(ロバート・デニーロ)が旧友と再会して、その家にある思い出の覗き穴に目を置くと...やがて想いをよせる女性(旧友の妹)を覗き見している少年期の姿へと戻っていくシーン。
それぞれの回想シーンから、終盤に真相へと結びついていく構成が、あまりにも見事である事に感心させられました。(そう感じたのは、5回目を観終わったぐらいからですが^^;)
セルジオ・レオーネ監督の遺作という事で、やはり最後の命のエネルギーをこの映画に費やした、その情熱とパワーが、映画の中にしっかり込められており、見る側に深い感動を与えてくれます。
また重厚な映像と共に、エンニオ・モリコーネの音楽が、場面場面において実にうまく融合していて、さらに映画全体を盛り上げている!
死ぬ前に最後見るとしたら、この映画を選ぶでしょう・・・私にとって、文句なし!ダントツの映画です。
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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』 1984年製作 米 205分
【監督】セルジオ・レオーネ
【出演】ロバート・デ・ニーロ、ジェームズ・ウッズ、エリザベス・マクガバン 他
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ここいらでちょっと新しめの映画も。といってももう10年以上前になるんですね(^^ゞ。
無実ながら終身刑の罪を負わされ、半生をショーシャンク刑務所で過ごす男の話。
...主人公のアンディ(ティム・ロビンス)を待っていたのは、地獄のような刑務所暮らし。醜い欲望が支配する閉ざされた世界の中で、虐待され、利用され、身も心もボロボロになる。しかし彼の持つ不思議な魅力(知性と卓越した能力と生命力の強さ)で、周りの受刑者たちからは一目おかれる存在になり、彼を取り巻く環境は少しずつ改善されていく。
それからもアンディはなお自分の能力を活かして地道な努力を続ける。図書館を拡充し、囚人たちに高等教育を学ばせ、長い長い年月をかけて刑務所内の改革を図っていく。しかし、いくら努力して真の功労者になっても、一度烙印を押された囚人の立場が覆される事はない。やがてアンディは意を決して、ある行動に踏み切るのだった...
夢も希望もない刑務所で生きながら、「心の豊かさを失っちゃいけない」と説くアンディのセリフには、心を打たれます。
独房に入れられる罰をも恐れず、無断で刑務所の放送室からモーツァルトのレコード(「フィガロの結婚」)を流し、その美しい音色に囚人たちが釘付けになって聞き惚れるシーン・・・この映画で最も印象に残っています。
また孤独なアンディの唯一の心の友、レッド(モーガン・フリーマン)の存在も、重みがありますね。
大半が刑務所の暗い重苦しい映像で構成されているのですが、それだけに自由を勝ち取るクライマックスでは実にすっきりした気分にさせられます。人生何があっても決してあきらめてはいけない!と、観る側に希望と勇気を与えてくれる、最高の感動作です。


『ショーシャンクの空に』 (THE SHAWSHANK REDEMPTION)
1994年製作 米 143分
【監督】フランク・ダラボン
【出演】ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン 他
Amazonを参照する
DVDレンタルでも借りれます
無料お試しキャンペーン実施中!
無実ながら終身刑の罪を負わされ、半生をショーシャンク刑務所で過ごす男の話。
...主人公のアンディ(ティム・ロビンス)を待っていたのは、地獄のような刑務所暮らし。醜い欲望が支配する閉ざされた世界の中で、虐待され、利用され、身も心もボロボロになる。しかし彼の持つ不思議な魅力(知性と卓越した能力と生命力の強さ)で、周りの受刑者たちからは一目おかれる存在になり、彼を取り巻く環境は少しずつ改善されていく。
それからもアンディはなお自分の能力を活かして地道な努力を続ける。図書館を拡充し、囚人たちに高等教育を学ばせ、長い長い年月をかけて刑務所内の改革を図っていく。しかし、いくら努力して真の功労者になっても、一度烙印を押された囚人の立場が覆される事はない。やがてアンディは意を決して、ある行動に踏み切るのだった...
夢も希望もない刑務所で生きながら、「心の豊かさを失っちゃいけない」と説くアンディのセリフには、心を打たれます。
独房に入れられる罰をも恐れず、無断で刑務所の放送室からモーツァルトのレコード(「フィガロの結婚」)を流し、その美しい音色に囚人たちが釘付けになって聞き惚れるシーン・・・この映画で最も印象に残っています。
また孤独なアンディの唯一の心の友、レッド(モーガン・フリーマン)の存在も、重みがありますね。
大半が刑務所の暗い重苦しい映像で構成されているのですが、それだけに自由を勝ち取るクライマックスでは実にすっきりした気分にさせられます。人生何があっても決してあきらめてはいけない!と、観る側に希望と勇気を与えてくれる、最高の感動作です。
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『ショーシャンクの空に』 (THE SHAWSHANK REDEMPTION)
1994年製作 米 143分
【監督】フランク・ダラボン
【出演】ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン 他
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ベトナム戦争を題材にした映画で、未だこの『ディア・ハンター』を超える作品を私は知りません。
戦争映画は、さまざまな描き方があるし、また観る人によってとらえ方が違ってくると思います。
この映画も、戦場での凄まじいシーンもあるし、戦争から受けた深い傷がテーマになっている、一つの戦争映画だと思います。しかし公開当時、ベトナム戦争を正しく解釈していない、アメリカを正当化した人種偏見だ、といろいろ議論があったようです。ただこの映画に関しては、そういう観点で観ちゃうのは得策じゃないと、私は思います。
この作品はそれまでの戦争映画とは違って、真向からベトナム戦争を描写したものではないし、戦争に対するメッセージを謳っている映画でもない、あくまで戦争を題材にした人間ドラマです。
前半では、徴兵前の若者達の日常が、1時間にもわたって映し出されています。結婚式、どんちゃん騒ぎ、そして美しい山の情景、鹿狩り。そんな故郷での平和な光景を嫌というほど見せつけておいて...
中盤、一転してベトナム戦地へと切り替わり、いきなり凄絶な戦闘シーン。マイケル、ニック、スティーブンは敵の捕虜になり、地獄を体験する。目を背けたくなる、恐怖と緊迫のロシアンルーレットのシーンはあまりにも強烈! 命からがら何とかそこを脱出するが、3人は離れ離れに...
まさに過酷な極限状態を体験してしまった3人の、その後の変化が終盤に描かれています。マイケルは戦地の英雄として帰還。スティーブンも帰還したが、一生車椅子の生活。そしてニックは行方不明に...
戦争で受けた傷は深く、あの平和な日々を送った愛する故郷に帰っても、癒される事はできない。地獄を体験してしまった人間の、言い知れぬ孤独感、現実からの疎外感、その痛みが哀しいほど伝わってきます。また、平和から地獄、悲しみへと一変する状況の中、終始変わらない男の友情にも心を打たれます。
出演者も素晴らしい。ロバート・デ・ニーロ、メリル・ストリープ、そしてクリストファー・ウォーケンが特に印象的です。その他さまざまな想いが交錯して、とても語り尽くすことはできない、深く心に残る作品です。


『ディア・ハンター』 (THE DEER HUNTER) 1978年製作 米 183分
【監督】マイケル・チミノ
【出演】ロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン、ジョン・サベージ、
メリル・ストリープ 他
Amazonを参照する
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戦争映画は、さまざまな描き方があるし、また観る人によってとらえ方が違ってくると思います。
この映画も、戦場での凄まじいシーンもあるし、戦争から受けた深い傷がテーマになっている、一つの戦争映画だと思います。しかし公開当時、ベトナム戦争を正しく解釈していない、アメリカを正当化した人種偏見だ、といろいろ議論があったようです。ただこの映画に関しては、そういう観点で観ちゃうのは得策じゃないと、私は思います。
この作品はそれまでの戦争映画とは違って、真向からベトナム戦争を描写したものではないし、戦争に対するメッセージを謳っている映画でもない、あくまで戦争を題材にした人間ドラマです。
前半では、徴兵前の若者達の日常が、1時間にもわたって映し出されています。結婚式、どんちゃん騒ぎ、そして美しい山の情景、鹿狩り。そんな故郷での平和な光景を嫌というほど見せつけておいて...
中盤、一転してベトナム戦地へと切り替わり、いきなり凄絶な戦闘シーン。マイケル、ニック、スティーブンは敵の捕虜になり、地獄を体験する。目を背けたくなる、恐怖と緊迫のロシアンルーレットのシーンはあまりにも強烈! 命からがら何とかそこを脱出するが、3人は離れ離れに...
まさに過酷な極限状態を体験してしまった3人の、その後の変化が終盤に描かれています。マイケルは戦地の英雄として帰還。スティーブンも帰還したが、一生車椅子の生活。そしてニックは行方不明に...
戦争で受けた傷は深く、あの平和な日々を送った愛する故郷に帰っても、癒される事はできない。地獄を体験してしまった人間の、言い知れぬ孤独感、現実からの疎外感、その痛みが哀しいほど伝わってきます。また、平和から地獄、悲しみへと一変する状況の中、終始変わらない男の友情にも心を打たれます。
出演者も素晴らしい。ロバート・デ・ニーロ、メリル・ストリープ、そしてクリストファー・ウォーケンが特に印象的です。その他さまざまな想いが交錯して、とても語り尽くすことはできない、深く心に残る作品です。
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『ディア・ハンター』 (THE DEER HUNTER) 1978年製作 米 183分
【監督】マイケル・チミノ
【出演】ロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン、ジョン・サベージ、
メリル・ストリープ 他
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観てない人、ぜひ観てくださ〜い
