おすすめ映画−ミステリー/サスペンス
この作品を初めて観たのは、6年ぐらい前だったと思います。当時、久々に斬新でインパクトのある映画にめぐり合えた!、という印象を受けました。新しいスタイルのサスペンス映画!。密室ゲームサスペンスホラー!?。結構話題になった映画であります。
冒頭、男の肉体がサイコロステーキのように切り刻まれるシーン。ゲッ!エグい!けどのっけから観客を映画に惹き込む、見事な掴み!一体これから何が始まろうとするのか!?。
突然、立方体(CUBE)の部屋に閉じ込められた男女6人。同じような部屋は無数にあり、部屋の各面についているハッチ(四角の狭い出入口)から隣室に移動しながら、外界への脱出を図ろうと試みる。だが幾つかの部屋には恐ろしい殺人罠が仕掛けられていた。そう、これは何者かが仕組んだ殺人ゲームだった。
同じような幾何学模様、赤や青など、色だけ違う四角い部屋の情景が永遠と繰り返される。ず〜っと密室。このシンプルでダークな映像が、却って密室の恐怖を駆り立てる。さらに殺人ゲームのスリルと仕掛けの謎を解明していくプロセスが相絡まって、恐怖と緊迫の時空体験に誘い込まれていく。
警官・建築士・医者・女子大生・脱獄囚・精神障害者。結局各人はCUBEから脱出するための役割・能力を備えたゲームキャラクターなのだ。これがTVゲームならキャラクターの能力を最大限駆使すれば、全員無事脱出してゲームクリアとなるところだが。どっこい現実の人間というものはやっかいな存在である。お互いが猜疑心を募らせ、不信感から人間関係に亀裂が生じ、足を引っ張り合う。この映画、何とも人間を皮肉っています。
一体誰が何の目的で仕組んだのか、CUBEの建造物の正体は・・・?。謎は解き明かされないまま、ラストついに出口に辿り着くのだが、結局諍いから逃れられた男が一人、まばゆい白光に包まれながら外界に出て行く・・・。う〜ん、CUBEから脱出できたのは、...(ここは伏字にしておきますね)...だけだったというのは、これまた皮肉な結末だなあ。
この映画で一貫して映し出されるCUBEの閉塞性や無機質な感じは、現代社会を極端な表現手段で描写したもの?。何だか共鳴と反発が交錯し合って、心の深層が揺さぶられるような感覚に陥ったのでした。また最後、出口の光を前に、ワース(建築士)とレブン(女子大生)との間で交わされるセリフが深く印象に残ります。
「生きるに値するものが外には何もない」...「何があるの?」...「人間の果てしない愚かさだ」...「それでも生きるわ」
※続編(2と完結編)も出てますが、おすすめはしません。

『CUBE』 1997年製作 カナダ 111分
【監督】ヴィンチェンゾ・ナタリ
【出演】モーリス・ディーン・ウィント、ニコール・デボア、デヴィッド・ヒューレット 他
Amazonを参照する
DVDレンタルでも借りれます
無料お試しキャンペーン実施中!
冒頭、男の肉体がサイコロステーキのように切り刻まれるシーン。ゲッ!エグい!けどのっけから観客を映画に惹き込む、見事な掴み!一体これから何が始まろうとするのか!?。
突然、立方体(CUBE)の部屋に閉じ込められた男女6人。同じような部屋は無数にあり、部屋の各面についているハッチ(四角の狭い出入口)から隣室に移動しながら、外界への脱出を図ろうと試みる。だが幾つかの部屋には恐ろしい殺人罠が仕掛けられていた。そう、これは何者かが仕組んだ殺人ゲームだった。
同じような幾何学模様、赤や青など、色だけ違う四角い部屋の情景が永遠と繰り返される。ず〜っと密室。このシンプルでダークな映像が、却って密室の恐怖を駆り立てる。さらに殺人ゲームのスリルと仕掛けの謎を解明していくプロセスが相絡まって、恐怖と緊迫の時空体験に誘い込まれていく。
警官・建築士・医者・女子大生・脱獄囚・精神障害者。結局各人はCUBEから脱出するための役割・能力を備えたゲームキャラクターなのだ。これがTVゲームならキャラクターの能力を最大限駆使すれば、全員無事脱出してゲームクリアとなるところだが。どっこい現実の人間というものはやっかいな存在である。お互いが猜疑心を募らせ、不信感から人間関係に亀裂が生じ、足を引っ張り合う。この映画、何とも人間を皮肉っています。
一体誰が何の目的で仕組んだのか、CUBEの建造物の正体は・・・?。謎は解き明かされないまま、ラストついに出口に辿り着くのだが、結局諍いから逃れられた男が一人、まばゆい白光に包まれながら外界に出て行く・・・。う〜ん、CUBEから脱出できたのは、...(ここは伏字にしておきますね)...だけだったというのは、これまた皮肉な結末だなあ。
この映画で一貫して映し出されるCUBEの閉塞性や無機質な感じは、現代社会を極端な表現手段で描写したもの?。何だか共鳴と反発が交錯し合って、心の深層が揺さぶられるような感覚に陥ったのでした。また最後、出口の光を前に、ワース(建築士)とレブン(女子大生)との間で交わされるセリフが深く印象に残ります。
「生きるに値するものが外には何もない」...「何があるの?」...「人間の果てしない愚かさだ」...「それでも生きるわ」
※続編(2と完結編)も出てますが、おすすめはしません。
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『CUBE』 1997年製作 カナダ 111分
【監督】ヴィンチェンゾ・ナタリ
【出演】モーリス・ディーン・ウィント、ニコール・デボア、デヴィッド・ヒューレット 他
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1950年代のロサンゼルスを舞台に、警察官たちが、暗黒社会の謎を追っていくお話。超一級のサスペンスともいえるし、見栄と誇りと信念、を貫く男の生き方を描いた映画でもあると思います。
まず冒頭では、'50年代のロサンゼルスの状況が、ゴシップ記者の語りと共に、矢継ぎ早に映される。そして3人の警察官を紹介していくシーン。テレタイプによる簡潔なクレジットと共に、それぞれの人物像をそれとなく観る側に焼きつけていく、そのあたりからもう映画に引きずり込まれてしまいます。
※やっぱ映画って最初のつかみが重要ですよね。
それから起こるクリスマス・イブの警察署内の乱闘事件、それに関わった警察官の処罰、そしてコーヒーショップでの虐殺事件。こうした事件をきっかけに、物語が真相に向かって動き出します。
3人の警察官たちが、それぞれ独自に事件を追っていきながら、やがて闇に包まれた真実が解き明かされていく、その別々の線から一つの点へと結びついていく展開はサスペンスそのものですね。また事件の真相と共に明らかになる意外な人間関係図、そして警察官たちが持つ本当の顔が、しだいに見えてくるのも面白い。ラストシーンはちょっとホロっときてしまいます(T_T)。
淀川長治さんの批評では、「街のネオン、車、インテリア・・・。'50年代初めのロサンゼルスが、見事にそのままに再現されている。懐かしくて、楽しい映画...」と、思い入れたっぷりに語っています。1回めはストーリーを読むのに精一杯ですが、2回めはまたそんな違う視点で観ると、なお面白いでしょう。
それにしても、エド、バド、シド、バズと、登場人物の名前が紛らわしくて、物語の筋を理解する妨げになっているのが難点? 2回、3回と観るとやっとわかってきて、さらにシナリオ・演出の緻密さにも感心させられます。そういった意味からも、何度となく観る価値は充分にある映画だと思います。
※ラッセル・クロウの出世作ですが、この映画での彼が一番魅力的だった気がする...

『L.A.コンフィデンシャル』 (L.A. CONFIDENTIAL)
【1997年製作 米 138分
【監督】カーティス・ハンソン
【出演】ラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ケビン・スペイシー、
ジェームズ・クロムウェル、キム・ベイシンガー、ダニー・デヴィート 他
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まず冒頭では、'50年代のロサンゼルスの状況が、ゴシップ記者の語りと共に、矢継ぎ早に映される。そして3人の警察官を紹介していくシーン。テレタイプによる簡潔なクレジットと共に、それぞれの人物像をそれとなく観る側に焼きつけていく、そのあたりからもう映画に引きずり込まれてしまいます。
※やっぱ映画って最初のつかみが重要ですよね。
それから起こるクリスマス・イブの警察署内の乱闘事件、それに関わった警察官の処罰、そしてコーヒーショップでの虐殺事件。こうした事件をきっかけに、物語が真相に向かって動き出します。
3人の警察官たちが、それぞれ独自に事件を追っていきながら、やがて闇に包まれた真実が解き明かされていく、その別々の線から一つの点へと結びついていく展開はサスペンスそのものですね。また事件の真相と共に明らかになる意外な人間関係図、そして警察官たちが持つ本当の顔が、しだいに見えてくるのも面白い。ラストシーンはちょっとホロっときてしまいます(T_T)。
淀川長治さんの批評では、「街のネオン、車、インテリア・・・。'50年代初めのロサンゼルスが、見事にそのままに再現されている。懐かしくて、楽しい映画...」と、思い入れたっぷりに語っています。1回めはストーリーを読むのに精一杯ですが、2回めはまたそんな違う視点で観ると、なお面白いでしょう。
それにしても、エド、バド、シド、バズと、登場人物の名前が紛らわしくて、物語の筋を理解する妨げになっているのが難点? 2回、3回と観るとやっとわかってきて、さらにシナリオ・演出の緻密さにも感心させられます。そういった意味からも、何度となく観る価値は充分にある映画だと思います。
※ラッセル・クロウの出世作ですが、この映画での彼が一番魅力的だった気がする...
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【1997年製作 米 138分
【監督】カーティス・ハンソン
【出演】ラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ケビン・スペイシー、
ジェームズ・クロムウェル、キム・ベイシンガー、ダニー・デヴィート 他
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キューブリック作品の中で一番好きな映画です。『2001年宇宙の旅』も雰囲気的には凄い映画だとは思うけど、如何せん難解すぎる。わからないところが魅力とか言う人もいるけど、わからないだらけの映画はやはり本当には好きになれないのです、自分のようなアホには(^^;)。
その点この『シャイニング』はキューブリックの映画の中では、比較的わかりやすくて好きです。ジャンルとしてはホラー映画なんだけど、スタンリー・キューブリックの手にかかると、芸術的ホラーになってしまうんですね。
コロラド州のリゾートホテルが舞台。冬の休業期間、管理人として雇われた作家のジャック(J.ニコルソン)。しかし前任者は家族を殺し、自殺したといういわくつきのホテル。そのホテルの霊に次第にとり憑かれていくジャック。5歳の息子ダニーは、「シャイニング」という予知能力をもっていて、様々な映像を見通す事ができた...
舐めまわすようにゆっくりと映し出されるホテルの内部。ダニーがホテル内を三輪車で走るローアングルの映像。幽霊たちが集う幻想的なシーン。タイプライターの"文字の羅列"の恐怖。そしてダニーのイメージを通して映される血の洪水は圧巻!
映像だけで緊迫感がじわじわあおられて、美しくも怖い。それに加えてJ.ニコルソンの狂気に満ちた快演がまた凄まじい。
人が切り刻まれてグロテスクに血が飛ぶような表面的な描写より、まさに観る側の内奥にまで迫るものがある。こういう映画こそ、本当に恐ろしく、心に衝撃を刻む作品なのではないでしょうか。


『シャイニング』 (THE SHINING) 1980年製作 米 119分
【監督】スタンリー・キューブリック
【出演】ジャック・ニコルソン、ダニー・ロイド、シェリー・デュバル 他
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その点この『シャイニング』はキューブリックの映画の中では、比較的わかりやすくて好きです。ジャンルとしてはホラー映画なんだけど、スタンリー・キューブリックの手にかかると、芸術的ホラーになってしまうんですね。
コロラド州のリゾートホテルが舞台。冬の休業期間、管理人として雇われた作家のジャック(J.ニコルソン)。しかし前任者は家族を殺し、自殺したといういわくつきのホテル。そのホテルの霊に次第にとり憑かれていくジャック。5歳の息子ダニーは、「シャイニング」という予知能力をもっていて、様々な映像を見通す事ができた...
舐めまわすようにゆっくりと映し出されるホテルの内部。ダニーがホテル内を三輪車で走るローアングルの映像。幽霊たちが集う幻想的なシーン。タイプライターの"文字の羅列"の恐怖。そしてダニーのイメージを通して映される血の洪水は圧巻!
映像だけで緊迫感がじわじわあおられて、美しくも怖い。それに加えてJ.ニコルソンの狂気に満ちた快演がまた凄まじい。
人が切り刻まれてグロテスクに血が飛ぶような表面的な描写より、まさに観る側の内奥にまで迫るものがある。こういう映画こそ、本当に恐ろしく、心に衝撃を刻む作品なのではないでしょうか。
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『シャイニング』 (THE SHINING) 1980年製作 米 119分
【監督】スタンリー・キューブリック
【出演】ジャック・ニコルソン、ダニー・ロイド、シェリー・デュバル 他
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フランス映画って個人的にあまり好きじゃないんですけど、この作品は別格です。
なんてったって、音楽があの(ジャズの巨匠)マイルス・デイヴィス。個人的に大ファンなのです。
映像シーンに合わせて、全部即興で演奏したというのは有名な話。
音楽がいいのはもちろんのこと、深みのある映像、スリリングなストーリー展開...
ドラマ(お話)のほうにも、じわじわ惹き込まれます。
一貫してクールに描き出される映像ドラマに、ジャンヌ・モローのアンニュイな雰囲気が絶妙にマッチ!さらに、マイルスの研ぎ澄まされた感性のサウンドが、映画と一体化するように溶け込んで、なんともいえぬ深い味わいを加えています。
もう少しで完全犯罪が成立するところで、エレベータに閉じ込められ、もろくもシナリオが崩れ去る設定で、『死刑台のエレベーター』というタイトルをつけているのも実に渋い。
音楽・映像のみならず、原作、演出、キャスティング、と映画を構成する一つ一つの要素が見事に融合し、かつ相乗効果を成している...まさに奇跡のような映画作品だと思います。


『死刑台のエレベーター』 (ASCENSEUR POUR L'ECHAFAUD)
1957年製作 仏 91分
【監督】ルイ・マル
【出演】モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー、リノ・ヴァンチェラ 他
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なんてったって、音楽があの(ジャズの巨匠)マイルス・デイヴィス。個人的に大ファンなのです。
映像シーンに合わせて、全部即興で演奏したというのは有名な話。
音楽がいいのはもちろんのこと、深みのある映像、スリリングなストーリー展開...
ドラマ(お話)のほうにも、じわじわ惹き込まれます。
一貫してクールに描き出される映像ドラマに、ジャンヌ・モローのアンニュイな雰囲気が絶妙にマッチ!さらに、マイルスの研ぎ澄まされた感性のサウンドが、映画と一体化するように溶け込んで、なんともいえぬ深い味わいを加えています。
もう少しで完全犯罪が成立するところで、エレベータに閉じ込められ、もろくもシナリオが崩れ去る設定で、『死刑台のエレベーター』というタイトルをつけているのも実に渋い。
音楽・映像のみならず、原作、演出、キャスティング、と映画を構成する一つ一つの要素が見事に融合し、かつ相乗効果を成している...まさに奇跡のような映画作品だと思います。
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『死刑台のエレベーター』 (ASCENSEUR POUR L'ECHAFAUD)
1957年製作 仏 91分
【監督】ルイ・マル
【出演】モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー、リノ・ヴァンチェラ 他
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観てない人、ぜひ観てくださ〜い
