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おすすめ映画−コメディ/ハートウォーミング

鬼才ウディ・アレン監督による、最高に楽しくて美しくて切ない、ファンタジック・ロマンス。

時代は大恐慌真っ只中の1930年代。乱暴で遊び好きな(失業中の)亭主を持って、日々の暮らしに夢も希望も忘れたヒロイン(ミア・ファーロー)は、映画だけが心の支え。ある日突然、映画の画面から抜け出してきたヒーローと恋に落ちる。

一人キャストがいなくなって、映画はしっちゃかめっちゃかの大混乱。映画の画面の中のいる登場人物たちが勝手に振る舞い出したり、映画関係者たちがパニックに陥る様(さま)は、大いに笑えます。

一方で憧れの男性との架空の恋は、純粋でロマンティック。この薄幸な「夢見る夢子ちゃん」(笑)のヒロイン役を、ミア・ファーローが見事に演じています。

現実の中に非現実的虚構を挿入し、物語を混乱させる大胆な(?)シナリオ。こういうのって余程うまく纏めないと、ただの「あり得ない」話になってしまうところ。しかし全然違和感なく自然に描かれていて、しかも味わい深い。ウディ・アレン監督、さすがです。

また映画全体に流れるスタンダード、スウィング・ジャズ等の音楽がいいですねえ。特に主題曲にもなってる「チーク・トゥ・チーク」は映画と実にマッチしています。映像も少し少し古びた効果を使って、年代を感じさせる絶妙の味わいになっています。

まさに、監督のセンスと表現手腕で、「お金をかけなくてもこんなにいい映画が創れる」見本のような映画。『天国から来たチャンピオン』と並ぶB級ハートフル・コメディの大傑作!だと思います。

結局何もかも元どおりの現実に戻って、また映画を見つめ続けるヒロインの表情を、じっと映し出すラストシーン。映画はやはり夢の中の世界だった。切ないんだけど、しみじみと温かい余韻が残ります...

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※2006年11月現在、残念ながらDVDは廃盤です。

おすすめ映画 カイロの紫のバラ
 カイロの紫のバラ (THE PURPLE ROSE OF CAIRO)
 1985年製作 米 82分
  【監督】ウディ・アレン
  【出演】ミア・ファーロー、ジェフ・ダニエルズ、ダニー・アイエロ、エド・ハーマン、
  ダイアン・ウィースト 他


禁酒法時代の1929年シカゴ。ギャングの抗争に巻き込まれた二人のバンドマン(トニー・カーティスとジャック・レモン)は、追っ手をかわすため女性ばかりの楽団に紛れ込み、マイアミへ逃れるが...

女装した二人の男と、楽団で知り合った歌手のシュガー(マリリン・モンロー)。三人を取り巻く、恋あり、お色気あり、ギャグあり、楽しさ満載のハラハラドタバタスラップスティック・コメディ

アパートにの鍵貸しますと並んで大好きな、愛すべき、ビリー・ワイルダー作品です。
このお熱いのがお好きマリリン・モンローに初めて出会いました。

M.モンローってそれまで私の中では、ただセクシーな金髪女優というイメージしかなかったんですが...
この映画を観て、その印象が(いい意味で)崩れ去ったことを覚えています。もちろんセクシーでした(照)。でもそれ以上に、チャーミングで可愛らしい魅力たっぷりの女性だったんですね。いっぺんにファンになってしまいました(照;)。

マリリン・モンローが伝説の女優である所以(ゆえん)は、謎の死を遂げた、ということが大きいと思います。
しかしそれ以前に、セクシーな お色気さと無垢な可愛らしさが同居する、稀代の存在であったこと。コメディから、後年は美しさと輝きを増した名演技もこなす、あらゆる魅力と実力を持ち備えた女優であったこと。これが、未だに時代を超えて愛されている、大きな理由だと思います。

マリリンの魅力ばかり語ってしまいましたが(^^ゞ、男性陣も可笑しくて存在感たっぷりです。映画作品としても実に素晴らしいです。ただ、一回観ただけじゃ、その真の面白さを体感することはできないかもしれません。

一回目は、T.カーティスとJ.レモンの女装の不気味さ(笑)と、M.モンローの魅力にメロメロになります。

二回目で、映画としての面白さを味わえます。脚本・演出の見事さを実感できます。

そして三回目になると、ビリー・ワイルダー監督ならではの至高の職人芸ともいえる映画芸術の世界に、震えるような感動を覚えるでしょう。

あくまで私の場合ですけどね。感性と理解力が乏しいので、三回くらい観ないとわからないんです
(^^ゞ。

お熱いのがお好きは私のような一般ピープルでも楽しめますが、ビリー・ワイルダー作品の中で最も玄人好みする映画でもあるらしいです。もちろん私にはその辺の専門的な解説はできませんので(汗;)、あとは実際に観て理屈抜きに味わってください。以前観た人も、もう一回この映画を堪能してみてください。

で、最後にあの「・・・nobody's perfect!」で心地好くずっこけてくださいな(笑)。

※新品DVD、ネットで調べた限り、軒並み在庫切れのようです(2006年9月23日現在)。

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おすすめ映画 お熱いのがお好き

 お熱いのがお好き (SOME LIKE IT HOT) 1959年 米 119分
  【監督】ビリー・ワイルダー
  【出演】マリリン・モンロー、トニー・カーティス、ジャック・レモン、ジョー・E・ブラウン

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ゲイに生きる男(?)たちの世界を笑いとペーソスで綴った映画。

ゲイの世界が、決して特殊なものとしてではなく、自然に、コミカルに、また物悲しく、そしてロマンティックに描かれています。男女のラブシーンが多いへたな恋愛映画なんかより、よっぽどいやらしさがなくて(男どおしのディープキスは、ちょっと抵抗があったけど^^;)、ほのぼのと心が温まる、いい映画です。

主人公のアーノルドは、物心ついた頃からゲイに目覚め、以来ゲイとして誇りを持って生きている。独特のダミ声と、美貌ではないけれどもどこか憎めない顔立ちで、ゲイバーでは恋歌(トーチソング)の女王として人気者。数々の恋もしてきたけれど、自分を本当に愛してくれる男には未だめぐり逢えないでいたが・・・。

2人の男性とのめぐり逢い。両刀使いのエド。初めて自分を本当に愛してくれたアラン。その恋物語は、いじらしくもあり、とても純粋に感じられます。

また息子がゲイである事を恥じる母親と、ゲイも普通の男女と同等である事を主張するアーノルドとの対立は、まさに世間が見るゲイたちへの偏見の構図であり、それとなく人権問題としてゲイを取り上げてもいます。現にエピローグでは「エイズの人に捧げる」という字幕で締めくくられている事から、ゲイの正当な人権を主張した映画である事もうかがえます。

しかしそういった社会性よりも、娯楽性という映画本来の魅力が前面に出ていて、ゲイたちのユーモアあふれたセリフのやり取りや、ショーの華やかさ、そして特にラジオからアーノルドへ愛を伝えるリクエスト曲が流れるシーンなど、心憎いほど粋な作品に仕立てられています。本当に楽しめるおすすめ映画です。

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おすすめ映画 トーチソング・トリロジー
 トーチソング・トリロジー (TORCH SONG TRILOGY)
   1988年製作 米 115分
  【監督】ポール・ボガート
  【出演】ハーヴェイ・ファイアスティン、マシュー・ブロデリック、アン・バンクロフト 他

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ライムライトは舞台の人気スターに照らすライト。かつてスターの喜劇役者も、老いてはライムライトの下を去らねばならぬ。あるバレリーナと道化役者の愛の物語

チャップリン映画では、街の灯と甲乙つけ難い、大好きな作品です。

自殺しようとした若きバレリーナ、テリー(クレア・ブルーム)を助け、勇気づけるカルベロ(チャップリン)。

「人類は数十億年かかって存在を確認した」
「人生は意味じゃない、すべて願望だ。薔薇は薔薇になろうと望んでいる・・・」
「人生に必要なのは勇気と想像力とほんの少しのお金・・・」

等々、チャップリンが生きる事を説くセリフには重みがあります。そして、テリーが逆にカルベロを勇気づけ、歩けるようになった時、「I'm Walking!I'm Walking・・・」と叫ぶシーン、実に感動的!です。

あとこの映画の最大の見所、最後の舞台で観せた、バスター・キートンとの共演シーン。映画史上に輝く名人芸ですね。実に素晴らしい!です。今観ても色褪せていないです。マイム(動作だけの芸)であるが故に普遍なのです。

この映画が作られた頃、チャップリンを取り巻く環境はとても厳しく...当時赤狩りと呼ばれた、共産主義者の弾圧に、チャップリンもマークされてました。言われのない中傷・誹謗に耐えているさ中、悲しさと憤りを胸に秘めながら、この映画が製作されたのです。

そうした当時の心境が作品に投影されているからなのでしょう。余計に哀しさやるせなさが伝わってきます。チャップリンの顔にもその苦悩が刻まれているように感じます。そしてこの映画を最後に、チャップリンはアメリカから追放されました。その現実の背景がこの映画とも少しオーバーラップして、真に迫ってきます。

私がこの映画から最も考え(感じ)させられたのは、人の死に様について。ライムライトを浴びて、万雷の拍手を受けて、最後舞台で散ったカルベロ。芸人としてこれほど名誉ある死はないでしょう。と共に、愛する女性(テリー)を見届けながら、愛する者を想い死んでいった。その死に様こそが、人生最高の、そして映画としてもこの上ない「The End」であったと思います。

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おすすめ映画 ライムライト
 ライムライト (LIMELIGHT) 1952年製作 米 137分
  【監督】チャールズ・チャップリン
  【出演】チャールズ・チャップリン、クレア・ブルーム、バスター・キートン

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アメフトのQB(クウォーターバック)だった男が交通事故に会い、死んでもいないのに天国の案内人のミスで天国に連れて行かれてしまう。そこで他人の身体を借りて、アメフトのメインイベントのスーパーボール出場を目指す...

なんかB級映画の典型みたいな内容の作品だけど、ウォーレン・ビーティを中心(製作・監督・脚色・主演の四役を兼ねている)に、俳優・製作スタッフが良ければこんなに素敵な作品になるのか、という見本のような映画だと思います。

主人公ジョー(ウォーレン・ビーティ)の代わりの身体は、殺された若き実業家ファーンズワース。実は彼の家で出会った女性教師ベティ(ジュリー・クリスティ)にひとめぼれして、ジョーが選んだ身体だった。すっかり体育会系ののりに人が変わってしまった実業家に、周囲が混乱する様は大いに笑えます。

そしてファンズワース(ジョー)とベティとの間には恋が芽生えていきます。「あなたの眼に感じるものがある」と見つめ合う2人。

スーパーボール出場の夢を捨て切れずに、ファーンズワースの肉体を借りて、アメフトのトレーニングを続けるジョーだったが、不運にも二度めの命を奪われるはめに。ベティとの別れ際に「アメフトの選手に会って、もしその眼に何か感じたら、それはいい奴だ、多分QBだ」と暗に我が身の運命を告げるジョー。

再び今度はアメフト選手の身体を借りて、ジョーは念願のスーパーボール出場を果たすが、ベティとの記憶は失われてしまう。試合後2人は再会するが全く気がつかない。それでもお互いに眼を見て、何か感じるものがあった。「・・・あなた、QBね」。見つめ合いながら、肩を並べて競技場を後にする2人...

誠実で純粋なラブロマンスと共に、ベティが映像の中でだんだん自然に美しくなっていくのが印象に残ります。また全編に流れるデイブ・グルーシンの心温かな音楽。実にハートウォーミングな作品です。

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おすすめ映画 天国から来たチャンピオン

 天国から来たチャンピオン (HEAVEN CAN WAIT)
   1978年製作 米 101分
  【監督】ウォーレン・ビーティ、バック・ヘンリー
  【出演】ウォーレン・ビーティ、ジュリー・クリスティ、ジャック・ウォーデン 他

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どこにでもある身近な題材でありながら、おかしくジーンときてしんみりさせられて、あっという間に2時間が過ぎてしまう映画です。

ビリー・ワイルダー監督の映画は、粋で洗練されていて高度なんだけど、肩が凝らなくて、庶民の目線に合わせてくれている、そこが好きです。この作品はその典型なんじゃないでしょうか。

しゃれたセリフのやり取り、小道具を駆使した絶妙な演出、観れば観るほど感心させられます。

また俳優を巧みに活かす監督としても有名で、この映画でのジャック・レモンシャーリー・マクレーンも、愛すべき魅力たっぷりの存在になっています。

物語のほうは、一介のサラリーマン(ジャック・レモン)の出世、恋、上役とのしがらみ、それらの葛藤がユーモアたっぷりにまた悲哀を込めて描かれています。その出世のための手段として、自分のアパートの部屋(上役の情事の場所として提供している)が使われており、映画の重要な舞台になっています。

名シーン、名セリフがいっぱいありすぎるのでここでは省きますが(^^ゞ、作風の違いこそあれ『カサブランカ』に相通じる、男のやせがまん、誇り、そんな男の美学をテーマにしているのも大きな見所だと思います。あなたはボギー派? それともレモン派?

とにかく今観ても全然色褪せていない、ビリー・ワイルダーの名人芸的な傑作だといえるでしょう。

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おすすめ映画 アパートの鍵貸します

 アパートの鍵貸します (THE APARTMENT) 1960年製作 米 125分
  【監督】ビリー・ワイルダー
  【出演】ジャック・レモン、シャーリー・マクレーン、フレッド・マクマレー 他

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チャップリンの映画はどれも好きだけど、サイレント時代の作品がやはりいいですね。その中でも、この映画が一番心に残っています。

盲目の女性と浮浪者(チャップリン)の純粋な恋物語ですが、こういうテーマは個人的にすごく好きで、言葉はなくとも本当に感動させられてしまいます。※私はメロドラマに弱いのです(T_T)。

モノクロ映像と音楽と簡単な字幕だけで、これだけ見る側に笑いと感動を伝えられるのは、機械的な技術ではなく、高度な才能ある人間の創作力・演出力があってこそだ、という事を思い知らせてくれます。

例えば、最初の2人の出会い。盲目の女性から花を買うチャップリン。そして買い終わった後、車のドアが閉まる音。そこでチャップリンを金持ちの男性だと思い込ませる、この演出!。 サイレントならではの「英知」です。

そして何と言っても、(浮浪者のおかげで目が治った)ヒロインが、チャップリンと再会し、手を触れた時の感触で恩人だと気づくシーン。「あなたでしたの?(YOU)」。映画史上、最高の名ラストシーンです(号泣(T_T))。

現在のハリウッド映画が束になってかかっても、この映画にはかなわないでしょう。

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おすすめ映画 街の灯

 街の灯 (CITY LIGHTS) 1931年製作 米 87分
  【監督】チャールズ・チャップリン
  【出演】チャールズ・チャップリン、バージニア・チェリル 他

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モカ次郎
似顔絵イラストメーカーで作成


そんじょそこらにいるただの一偏屈映画好き、40代のお兄さんです(笑)

最新の映画は、他の映画サイト様にお任せするとして...お兄さんは
時代に埋もれない、そして自分の墓場に埋めてもらいたい(笑)、そんな映画を厳選して紹介していきます。

◎ネタバレ注意!

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